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本当はなかった怖くもない話

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あれは…僕が小学校の低学年だった頃の話…あれ?幼稚園?まあとにかく小さい頃の話。

僕は帰りましょうのチャイムがなってもあそび続ける不良であった。体調は良好であったが。

 

その日も友人とあそび続けていた。そう「まるふみ」というあそびに夢中だったのだ。

そしてチャイムが鳴る…。暗くなってからが本番だ。なぜならまるふみは鬼に見つかってはいけないゲームだからだ(鬼と言っても本物の鬼ではなく、鬼役の人間のことだ)

 

ただ僕も人間なので腹が減る。月がきれいに空に浮かぶ頃、僕たちは解散して退散した。

 

そして僕は家に向かって歩き出した。友人たちとは家の方向が違うので一人で歩く。

 

しばらく歩くと…

ポタ…ポタ………ポタ…ポタ…

なぜか水がたれるような音がする。

 

ポタ…ポタ…ポタ…

一定のリズムでたれているようだ。それも音が遠くに離れることはない。

 

誰かがついてきている!!!

僕は恐怖した。

 

そして走った。

ポタ、ポタ、ポタ、ポタ、ポタポタポタポタポタハリーポッター!

 

水がたれるような音はやはり離れずについてくる。

僕が走れば走るほど、そいつも速くやってくる。

 

更に恐怖した僕。恐る恐る振り返ってみると…!

誰もいない。なぜ…?

 

息が切れる。恐怖。心臓が破裂しそうだ。

しかし家が見えてきた。

 

はやくはやく速く早く…家に着けと願う僕。

よし、玄関だ!

 

ガチャガチャガチャガチャ…焦ってドアが上手く開けられない。

やっと開いたと思って入った…すると…

ポタ…………ポタ………

 

まだあの音がついてきてる!!!

 

下を見てみると…………

 

 

なんと僕はおもらしをしていたんだ…。